夏の旅行でベルギーとオランダを訪ねてみました。オランダと言えば、干拓と水車で水と一緒に生きている国。これだけでもあそんで学ぶ環境と科学倶楽部と関係がありそうですが、さらにこの国は、世界でいちばん、NPOセクターの役割が大きい国なのです。もともと、水の管理を共同体が責任を持ってやる仕組みから発達したものですが、歴史の中で、カソリックとプロテスタント、そして商業国家として、外からの移民に寛容な社会は、それぞれの集団が、柱状(ピラー)社会として運営されて来たということも理由にあります。さて、今年の夏の旅行は、フランクフルトで車を借り、ベルギーとともに、九州ほどのこの国、オランダを見て回りました。圧巻は、アフシュライトダイク(締め切り堤防)。北海からの入り口をせき止め、広大な面積の国土拡張を達成しました。この運河。32kmも続く立派な高速道路伴っています。オランダの全盛期は17世紀。ニシン漁でも富を築き、レンブラントやフェルメールなどの画家も生む、超一流の文化国家でありました。そんな国も、今では身の丈にあった環境に敏感なNPO国家。水の都アムステルダムは、水辺の再開発で都市の価値を上げてきました。東京も学ぶところが多そうです。
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